【初心者必見】わかりやすいダイニングの設計~空間と配置~

ダイニング設計上の注意点

◆ 本来の「食事をする」機能と、雑多な「作業をする」機能の両方を満たすような計画が必要である。

必要な空間

基本的な考え方

ダイニングの空間として
「食卓テーブル・椅子スペース」+「配膳・通路スペース」+「収納スペース」が必要。

◆ 食事をするために必要なひとり当たりの食事スペースは、
おおよそ巾600㎜~700㎜、奥行300㎜~500
㎜と考える。

家族の人数をこれにかければ、だいたいのテーブルの大きさがわかるが、食事以外の家事などでも使うことを考えると、大きめの方がよい。

◆ 食卓テーブルの周辺に必要な有効スペースは、椅子の肘掛けの有無や配膳通路になるか否かなどによって寸法が変わってくる。

《食事に必要なテーブルスペースと周辺の空き寸法の目安》

・長方形テーブルのサイズは下図の寸法を目安にする。

・丸テーブルの場合は、テーブル端部より内側150㎜~200 ㎜のところで、600㎜~700㎜/人の巾がとれるように配慮する

従って
・4 人掛の場合 → 1100φ
・5 人掛の場合 → 1300φ
・6 人掛の場合 → 1500φ

以上は確保する。

《6 人掛丸テーブルの場合》

◆ 4 人家族であっても、来訪者と食事をともにすることを考慮すると、6 人掛テーブルを用意する方が良い。

日常的に室内スペースをゆったりと使いたい場合は、必要に応じて広げられる伸長式テーブルやバタフライテーブルを勧めるとよい。

4 人掛の場合

◆ 正方形テーブルの場合

食事をするテーブルとしては、1050㎜×1050㎜以上のサイズが必要

基本的に正方形テーブルを使用するケースは極めて少ない

・メイン通路に面した部分はテーブル端部より1200㎜以上のスペース
・配膳通路を兼用した部分は1000㎜以上のスペース
・人が後ろを通らない部分は600㎜以上のスペースを確保する。
(肘掛けがある場合は750㎜以上)

※肘掛けがある椅子の場合、( )内寸法とする。

◆ 長方形テーブルの場合

一般的なミニマムサイズは、1200㎜×750㎜だが、スペース的には不充分である。
よって最低寸法を1350㎜×800㎜と考えたい。

※肘掛けがある椅子の場合、( )内寸法とする。

◆ 丸テーブルの場合

長方形テーブルよりスペースを広くとる必要がある。

ミニマムサイズとしては1100φもあるが、市販サイズとしては1200φが多いため、1200φを基本とする方が望ましい。

6人掛の場合

◆ 長方形テーブルの場合

(椅子配置Aタイプ)
前述の4 人掛と違い、テーブルの向きによって必要なスペースが大きく変わるので注意を要する。

テーブルの最小寸法は、1800㎜×800㎜と考える。

※肘掛けがある椅子の場合、( )内寸法とする。
※肘掛けがある椅子の場合、( )内寸法とする。

◆ 長方形テーブルの場合

(椅子配置Bタイプ)
テーブルを大きめにした方が使いやすい。

このレイアウトはお互いの顔を見合わせることができ、会話も弾む。
メイン通路の他に、2 つの配膳通路を確保する。

丸テーブルの場合

◆ 丸テーブルの場合

配膳者の手がテーブルに届きにくく、配膳可能通路は3 方向が必要となるため、かなりのスペースをとる。

丸テーブルは、ゆったりとしたレイアウトでないとそのデザインを生かすことができない。

狭いスペースしか確保できない場合は長方形テーブルとすることが望ましい。

機能への配慮

食事をする機能

◆ 食事をする機能を満たすためには、ダイニングにも食器類の収納がほしい。

・はし、スプーン、フォーク、ランチョンマット、カップ、来客用食器、
卓上調味料など、ダイニングにあった方が使いやすい。

トールの食器棚は、都合の良い壁面がなかなかとれず圧迫感もあるので、カウンタータイプの収納を勧める。

・カウンタータイプのメリット
→ 窓下に置くことができる。
→ 圧迫感がない。
→ 小型TV、花などが置けて、使い勝手がよい。

作業をする機能

◆ 食卓テーブルは、基本的には食事をするところ。従って、食事以外の作業は食事の合間となり、作業しないときは道具等を片づけておくことになる。

筆記用具、印鑑、家計簿、料理本、電話帳、辞書、裁縫箱など、収納できる家具がほしい。

前述の、カウンタータイプの収納を長いものにして対応することが望ましい。
ただし、ミシンなどの大きな物は収納できない場合もあるので、別の物入れなどに収納できるように計画する。

家具レイアウト

◆ 以上のことから、収納を含め、家具のレイアウトとダイニングの広さとの関係は次のようになる。

《A:長方形テーブルを縦に置いた場合》

収納内の出し入れがしやすい。

対面キッチンの場合はこのレイアウトが多いが、リビング・ダイニングの広さによっては、Bの方が、スペースを有効に使えることもある。

《B:長方形テーブルを横に置いた場合》

部屋の巾に余裕があればテーブルと収納の間を空ける。

普段は4 人掛としてAの形で使い、来客などで人数が増えたとき、テーブルを大きくし(バタフライテーブル等)Bの使い方をすると有効活用しやすい。

テーブルと椅子

食卓テーブル

◆ 食卓テーブルは、脚のタイプによって人が出入りするときの椅子を引く寸法が変わるため、注意する。

・2 本脚や1 本脚の食卓テーブルなら、角に脚がないので、椅子を引く寸法が少なくて出入りができる。
ただし、短辺側は、足がテーブルの脚にぶつかり、座りにくいという欠点がある。

・4 本脚タイプのテーブルは、椅子を大きく引いて出入りする必要があるが、短辺側にも座ることができる。

テーブルと椅子の高さ

◆ 食卓テーブルは、低すぎると両腕が下がり、高すぎると肩が上がってしまって疲れやすくなる。

また、食事に最適な高さは、椅子に座り軽く脇をしめて、テーブルに手を下ろしたとき、肘が90°位になる高さとされている。

◆ ダイニング専用のテーブルの場合、食事をするためのきちんとした姿勢がとれるように、椅子の背もたれと座面の角度は小さめに、座面の高さを、足が床にぴったりと着く390㎜~420㎜に、テーブルの高さを、座面+250㎜~300㎜とする。

※座面の高さはクッションが沈み込まない状態の寸法

◆ リビング・ダイニング兼用のテーブルの場合、団らんを過ごしたり、家事・勉強と多目的に使うため、ゆったりとした姿勢がとれるよう椅子の
座面は低めに、背もたれの角度は緩めに、テーブルも高さが640㎜~670㎜の低めのものにする。

※座面の高さはクッションが沈み込まない状態の寸法

照明計画

◆ ダイニングの照明は、雰囲気を出すためにも、部屋の中央ではなく、テーブルの上に白熱灯を吊り下げるのがよい

◆ 主照明にペンダントを設ける場合、食卓テーブルと照明の間は、600㎜~800㎜とする。

この高さなら、座ったとき照明の光が直接目に入りにくい。

白熱灯は赤みが強調され、料理をおいしそうに見せる効果がある。

◆ 局所照明(主照明)を白熱灯にすると、部屋全体の照度が不足するため、
周辺にダウンライト等の補助照明を計画
する。

◆ 食卓テーブルは、食事だけでなく作業をするところでもあるので、必要な明るさを確保するため周辺の補助照明を調光にするか、スタンドなどの手元照明を計画すると良い

家事作業の場合に照明を下げるなど、照明の位置を用途にあわせて変更したい場合は、コードハンガータイプのように、位置を変更できるものを勧める

タイトルとURLをコピーしました