住宅設計初心者必読! ライフスタイル別完全ガイド

今、住宅に求められること

昨今では住宅は住宅という器ではなく、<ライフスタイルをデザインする>というふうに、形を変化してきています。

住宅 = ライフスタイルデザインの器

そのような背景の中で重要なのは、お客様がその家に住んでいる間、ずっと「良い家だ」と感じ続けていただくことであると考えます。

しかしながら、、

「ライフスタイルをデザインする」という表現はあまりにも聞こえが良く、なんとなく分かった気持ちになってしまいますが、<ライフスタイルをデザインする>とは、いったいどういうことなのでしょうかを理解する必要があります。

ライフスタイルデザインとは何なのか?

住宅を単なるハードウェアとしてとらえ、構法や性能のみを喧伝する時代は終わりました。

現在では正直、構法や性能、安全性に対しても、快適性に対しても、概ね充分に満足できるレベルに達していると言え、その次の要素として、ソフトウェアとして住宅を設計する姿勢が要求される時代に移ってきています。

ソフトウェアとしての住宅デザイン・設計とは、お客様の生活のあらゆる局面

  • ライフスタイル
  • 時間と空間
  • 活動
  • 行動行為=アクティビティ

を受け入れられる住宅を設計することといえます。

現在、商品のハードウェア面でのスペックのみを説明したのでは、お客様の要望を満たすことはできず、お客様とのコミュニケーションを通して、お客様が望むライフスタイルを的確につかみとり、それをすばやく住空間に反映させていく能力、お客様が楽しく積極的に家づくりを進められるように、専門的見地からお手伝いする姿勢こそがまさに求められています。

家族構成の変化

物質的に豊かになり、時間的余裕が増大し、価値観が多様化してきています。

これによって、ライフスタイルも多様化し、お客様の家づくりにも大きな影響を与えるようになってきている。

その一因に家族類型の変化が挙げられます。

第2次世界大戦後の高度成長・核家族化を通して、家族類型は変化し、多様化してきてます。

1980年から2040年までの一般世帯の変化および変化が予測されます。

顕著なのは、

  • 単独世帯の伸び
  • 子供のいる世帯の減少
赤ちゃんをくすぐる親のイラスト

これらの変化は、当然、住宅需要にも影響をもたらします。

住宅需要の変化

上記を、住宅需要との関連で見ると、次のようなことが推測できます。

① マンション需要が増加する。

② 戸建て需要が減少する。

③ 高齢化対応の重要性・ニーズが高まる。

④ 防犯対策の重要性・ニーズが高まる。

⑤ ライフスタイルの幅が拡大する。

そもそも人口減少によって、住宅を必要とする母集団が小さくなることは容易に予想されますが、それに加えて、上記のような家族類型の変化は、住宅の中身に対する変化ももたらします。

そして、高齢化対応、防犯対策は、今後、計画の前提として押さえておくべきことですし、ライフスタイルの多様化によって、お客様の要望の幅も広がるため、画一的な提案ではなく、それぞれのお客様に合った提案ができるための、知識と力が要求されます。

ライフスタイルの具体例

DINKS 

年代:30 代~40 代 家族構成:夫婦

夫婦共働きで、将来も子供を持つ予定がない。
自由を謳歌できる。

DINKS(共働きで子供なし)のための住宅設計

子育てファミリー

年代:20代後半~40 代 家族構成:夫婦+子供

【a】成長期の子供がいる、共稼ぎでない家族」であり、さらに、ここでは「母親が専業主婦である家庭」。
子供が独立するまでは、子育てを人生の第一義。

【b】「共働きで子供のいる家族」であり、共働き家族の多くはこのタイプ。
子育てを重視しながらも、夫婦個人々々の自立も求めている。

ニューシニア

年代:50~64 歳 家族構成:夫婦

戦後の教育を受けたいわゆる「団塊の世代」を中心とした人々で、元気で自分なりの価値観を大事にする生活者。今後の高齢者住宅の購買層として重要な位置を占める。

高齢者

年代:65 歳~ 家族構成:夫婦

高齢化への不安を抱えつつも、有意義な人生を送ろうとする。アクティブシニア。

仲良く腕を組む夫婦のイラスト(高齢者)

ライフスタイルの複合形式

二世帯

親世帯、子世帯ともに明確なライフスタイルをもっているため、空間や生活時間の共有や分離への十分な配慮と認識が必要となる。

いろいろな二世帯住宅のイラスト
二世帯住宅のための住宅設計

高齢者同居

ここでいう高齢者同居とは、和室や予備室に高齢の親が暮らすイメージであり、明確なライフスタイルをもつ二世帯タイプとは異なるものと位置づけ。

家族類型としては、単独世帯、ひとり親と子の世帯などもあるが、住宅購買層として見たときは、ほぼ上記に絞られます。もちろん例外もありますので、お客様のタイプの見極めを間違えないことが大切です。

ライフスタイルはこちらの本にまとめました

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