DINKS(共働きで子供なし)のための住宅設計

DINKSの定義と現状

◆ DINKS(ディンクス)とは、Double Income No KidSまたはDual Income No KidS (=共働きで子供なし)の省略形で、結婚しながら子を設けることなく一生を夫婦のみで過ごす夫婦のことを言う。

◆ DINKSには、将来的にも子供がいない夫婦と、現在はDINKSであるが、将来的に子供をつくりたいと考える夫婦がある。ここでは、前者をDINKS住宅の購買層とし、後者は、子育てファミリー(中でもDEWKS)として捉える。またお客様の年齢層は、20 代後半~40 代と想定する。

◆ DINKSは、子供にかかる出費がなく、時間的にも制約が少ない。したがって、もっとも多様な空間展開が可能であり、お客様によって、まったく方針や嗜好が異なると考えてもよ
い。DINKSというライフスタイルはあるが、DINKS住宅という固定された住宅タイプはないと考えるのがよい。

◆ 生活の現実を考えると、DINKSにはマンションの方が利便性が高い場合が多いだろう。それでもあえて戸建て住宅を建てようとするDINKS は、機能面での充足を重視するマンショ
ン生活では求めるものが得られないと考えている人々で、「住」に対する意識は非常に高く、要求や期待も、とても大きいと考えられる。そこをヒアリングで充分に引き出すことが重要。

DINKSの生活像

日常

・ 夫婦協働
・ 家事参加の平等性
・ 夫婦間の生活時間のずれが生じやすい
・ 夫婦で過ごす時間は大切
・ 夫も妻も独立心強い
・ 一人で過ごす時間の充実も大切

全般

・とにかく、『自由謳歌』。
※ ペットを飼っている場合もあるので、ヒアリング時に確認すること。

DINKS 住宅の設計のポイント

DINKS は、いろいろな生活上の制約が少なく、一定のスタイルはないが、住宅中心に考えると、いくつかの留意点があります。したがって、原則的に下記のことを基本要件として、計画の初段階に解決しておくことが望ましいといえます。

課題

  • 充分なセキュリティ
  • 在宅時間の短さによるマイナス点を軽減する
  • 夫婦の生活時間のずれ
  • 生活の楽しみ方

対策

  • コンパクト動線
  • 手間がかからない設備機器
  • 高齢化対応
  • 就寝形態の検討
  • 近隣コミュニティへの参加促進
  • “+α”の工夫

住まい・プラス・α

多用な価値観、スタイルをもつDINKS は、さまざまな空間の使い道の可能性をもっていて、単なる機能的に充足した住居を求めている場合は少なく、何らかのプラスαを希望している場合が多いと考えられる。したがって、先述の基本要件を満たした上で、お客様それぞれの要望を住まいに反映させていきます。
下記のようなキーワードが想定されるので、ヒアリング時に、充分に意見を聞いておくようにしましょう。

◆趣味のための空間
◆日常の楽しみのための空間
◆夫婦の時間のための空間
◆夫婦それぞれが自由に過ごすための空間
◆ペットと過ごす家、空間
◆リゾート感覚
◆ワンルーム感覚

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