アパート建築する前に知っておくべき建築基準法!

【1】建築用途

《1》特殊建築物とは?

法2 条二号
特殊建築物とは、
主に不特定多数の人が使用または入居する施設や、危険物を取り扱う施設などで、
戸建住宅・事務所を除くほとんどの建築物が含まれる。

特殊建築物は、
用途、規模によりそれぞれ防耐火や避難の規制が定められている。

《留意事項》
共同住宅は特殊建築物に該当する 法2 条二号
長屋は特殊建築物に該当しない
(ただし、条例等により個別に規制が定められている為に、特定行政庁又は審査機関への確認が必要)

《2》用途地域

用途地域は、都市計画区域内の主として市街化区域内に指定されるもので、12 種類に分けられる。
建物の用途は地域の種類によって制限される。

[1]兼用住宅の定義:併用住宅のうち、住宅部分と非住宅部分が構造的にも機能的にも一体となっていて、用途別に分離しがたいものをいう。
住宅部分が延べ面積の1/2 以上(非住居部分≦住宅) かつ 非住居部分の面積≦50 ㎡
[2]理髪店・美容院・クリーニング取次店・質屋・貸衣装屋・貸本屋等
[3]洋服店・畳屋・建具屋・自転車店・家庭電気器具店等
[4]自家販売のために食品製造業を営むパン屋・米屋・豆腐屋・菓子屋等
[5]使用する電動機出力合計≦0.75kW

《3》防耐火規定

(1)共同住宅に関する防耐火の規定

[1]特定避難時間倒壊等防止建築物と構造方法は令110 条、平27 国交告255 号による

(2)防火・準防火地域に建設する場合

[1]ただし、木造建築物等の外壁・軒裏で延焼のおそれのある部分は防火構造とする
[2]構造方法は平12 建告1365 号による
[3]構造方法は平27 国交告257 号による
※…認定取得範囲はS≦1,000 ㎡

耐火:耐火建築物商品限定で適用される規定
準耐:準耐火建築物商品の場合に適用される規定

●内部階段仕様による制限

(3)法22 条区域内の防火制限

[1]構造方法は平12 建告1361 号1・2 による

(4)東京都における共同住宅に関する防耐火の規定

【2】接道

《1》道路と敷地の関係(接道)

(1)接道長さ

[1]利用者が少数である建築物の用途及び規模に関する基準は、延べ面積200 ㎡以内の一戸建ての住宅であること。
「建築基準法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令案及び建築基準法施行規則の一部を改正する省令案並びに関係告示の改正案について(概要)」より

(2)路地状敷地「東京都建築安全条例」

建築物の敷地が路地状部分のみによって道路に接する場合[旗ざお敷地]
路地状部分の形態[長さや幅員]について条例で規制されることがある。

(3)路地状敷地の規定「愛知県建築基準条例」

《2》角敷地「東京都建築安全条例」

[1]隅切り部分は敷地面積に含む。ただし、道路法上の道路になった場合は除く
[2]東京都都市整備局による15 都市建企514 号(平成16 年4 月1 日付)で、技術的助言が通知された
[3]「専ら歩行者の通行の用に供するもの」とは、自動車の通行が制限されている下記の道路をいう
・道路法による歩行者専用道路
・道路交通法により、車両の通行が禁止されている道路
・地区計画により、道路に面して自動車車庫を建築することが禁止されている場合で かつ
当該道路と他の道路の交差部分にポール等が設置されている道路
[4]「高低差が著しい」とは概ね3m を超える高低差をいい、下記の場合等が該当する
・急勾配のため、道路が階段状になる場合
・隅切り部分にすでに強固な擁壁が築造され かつ カーブミラー等の設置により見通しが確保されている場合(新たに擁壁を築造する場合や隅切り部分に係る擁壁の改修を行う場合は除く)

【3】敷地

《1》配置計画検討事項

《2》配置計画検討例(東京都)

(1)平面配置計画例

(2)立面計画(斜線制限の例)

【4】避難

《1》敷地内通路

(1)敷地内通路の幅

特殊建築物(共同住宅含)、
階数が3以上の建築物の避難階の出口または屋外避難階段から道又は公園、
広場その他の空地に通ずる通路の幅員(W)≧1.5m
法35 条、令127 条、令128 条

『建築物の防火避難規定の解説2012』
・ピロティ部分を敷地内通路とすることができない(開放性のあるピロティを除く)
・敷地内通路に門扉を設ける場合は、開放時の有効幅員も1.5m 以上確保する事

(2)長屋に関する規定

(長屋の主要な出入口と道路との関係等)
長屋の各戸の主要な出入口は、道路に面して設けなければならない。ただし、以下の場合を除く。

(1)敷地内の通路に対する規制(参考図1)

①建物規模に応じた通路幅
・主要な出入口が道路に面しない住戸部分の床面積の合計が300 ㎡(※)を超える、又は主要な出入口が道路に面しない住戸が10 を超える場合、敷地内の通路幅を3m以上とする。
(300 ㎡以下で住戸が10 以下の場合は2m以上の通路で可)
※ただし、主要な出入口が道路に面しない住戸がいずれも床面積40 ㎡を超える場合は、当該住戸部分の床面積の合計が400 ㎡まで敷地内の通路幅は2m以上

②建物規模にかかわらず設ける通路
・各住戸の主要な出入口を除く開口部から道路に避難上有効に通ずる幅員50cm 以上の敷地内通路を設置する。
・避難階以外の階には、避難上有効なバルコニー又は器具等を設ける。

③通路延長に対する通路幅
・主要な出入口から道路までの敷地内の通路延長が35mを超える場合、その通路幅を4m以上とする。

〔建築物の周囲の空地の状況その他土地及び周囲の状況により知事が安全上支障がないと認めるものについては(1)の規定によらないことができる〕

《2》内装制限

床面積合計:当該用途に供する部分の床面積の合計
壁:床面からの高さ≦1.2m は除く
通路等:居室から地上に通ずる主たる廊下・階段その他の通路

[1]1時間準耐火構造の基準に適合する場合は耐火建築物とみなされる
[2]床面積合計≦200㎡ごとに準耐火構造の床・壁、防火設備で区画された部分の居室を除く
[3]3階以上の階に居室がある場合は、居室の天井は準不燃となる
[4]天井または天井の下から80cm以内にある開放可能な開口部面積が、居室床面積<1/50の居室
[5]スプリンクラー設備・水噴霧消火設備・泡消火設備等で自動式のもの

《3》窓先空地「東京都建築安全条例」

(1)空地の有効幅員

[1]共同住宅の住戸・住室の床面積合計
[2]窓先空地は屋外通路にて道路・公園等に避難上有効に連絡させなければならない

(2)屋外通路[2]の幅員

[1]共同住宅の住戸・住室の床面積合計
[2]窓先空地から道路、公園、広場その他これらに類するものまでの通路

《4》共用廊下

(1)廊下の幅

[1]有効採光面積<居室の床面積×1/20
[2]3 室以下の専用のものを除く

(2)共用廊下(東京都建築安全条例)

[1]各寸法は令119 条の規定による
[2]令112 条に規定する1 時間準耐火基準に適合する準耐火構造(1 時間準耐火構造)

《5》排煙

(1)排煙設備

一定の建築物と建築物の部分には排煙設備を設けることが定められている。
排煙上有効な開口面積の算定方法には注意が必要。

[1]有効排煙面積(開放できる部分は天井または天井から下方80cm 以内が対象)<居室の床面積×1/50
(令116 条の2 第1 項二号)
[2]準耐火構造の床・壁、法2 条九号の2 ロに規定する防火設備で区画された部分の床面積
[3]間仕切壁、天井面から50cm 以上下方に突出した垂れ壁等で煙の流動を妨げる効力のあるもので不燃材料で造り、または覆われたもの
[4]防火区画されたたて穴で、DS・PS・EPS および自走式駐車場でスロープ部分と駐車場が区画されている場合はスロープ部分を除く
[5]風除のためのみに設けられ、避難上支障がないもの。
『建築物の防火避難規定の解説2012』による

●防煙設備と認められる窓等

防煙壁が間仕切壁の場合

防煙壁が垂れ壁(50cm≦せい<80cm)の場合

防煙壁が垂れ壁(せい≧80cm)の場合

(2)排煙設備の緩和(設備免除基準)

階数が2 以下で延べ面積が200 ㎡以下の住宅・長屋は排煙設備が免除される。
また、共同住宅の住戸[居室]も一定の規模で防火区画・内装制限をすることで免除される。

[1]壁・天井の室内に面する部分の仕上げ材料
[2]屋外に面する開口部以外の開口部のうち、居室または避難の用に供する部分に面する防火設備([4]参照)、それ以外は戸または扉を設ける
[3]間仕切壁、天井面から50cm 以上下方に突出した垂れ壁等で煙の流動を妨げる効力のあるもので不燃材料で造り、または覆われたもの
[4]法2 条九号の2 ロに規定する防火設備で令112 条14 項一号に規定する構造であるもの
※有効換気面積の算定方法は、商品概要書「APⅠ全体概要.4章【8】《2》換気」参照

《6》非常用照明

住戸や住宅の居室から地上に通ずる廊下、階段等の避難経路部分には、非常用照明装置を設けなければならない。

[1]有効採光面積<居室の床面積×1/20
[2]開放片廊下や屋外階段など、通路の開口部が令20 条の有効採光部分に該当し、かつ排煙上支障のない状態で外気に直接開放されているもの(ただし、行政庁によって扱いが異なる)
『建築物の防火避難規定の解説2012』30.非常用の照明装置の設置不要1)開放廊下・開放階段の取扱い参照
[3]居室等:採光に有効な開口部を有する居室及びこれに類する建築物の部分

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