【一番わかりやすい】駐車場・駐輪場スペース設計の基本

「外構を提案してもらっているが、駐車場のスペースがこれでいいのか不安」
「建築会社は決まったけど、提案されている外構スペースがなんとも安っぽい」

「リフォーム新しく駐車場を作ろうと思うけど、どんな風に考えればいいの?」

こんなお悩みや不安はありませんか?

注文住宅を計画の際に、外構の計画はハウスメーカーの営業、設計は予算上後回しにしがちな部分です。特に請負契約時ではとりあえず駐車場のみを予算取りされていても、実際に計画してみたら砂利敷しかできな!?なんてことも・・・

もちろん、エクステリアコーディネータ等が専門的に話してくれればよいのですが、コーディネーターがいないハウスメーカーもあります。また、予算上とりあえずの最低予算しか検討されていなケースがあります。ただ、外構を計画するうえで必ずと言っていいほど設計が必要なのが、「駐車場・駐輪場」です。

その為そんな外構計画、ここでは駐車場・駐輪場を使いやすく効果的に出来るようお客様自身が判断できるよう、わかりやすく解説します。

駐車場計画の問題点

問題点:駐車場は単に車を停めるためのスペースを確保するだけとなっている。

対応策:機能(駐車のしやすさ、玄関への動線 等)や街並みに配慮した計画を行なうことが大切

駐車スペースを構成する要素

駐車スペースを計画する際は、大きく以下の要素に分けて計画しましょう。

① カースペース:車を停めるスペースと人が乗降するためのスペース

② ゲートスペース:ゲートを設置するためのスペース

③ 収納スペース:車の工具やタイヤ置場のスペース

④ 自転車置場 :自転車やバイクを停めるためのスペースと動線を含めたスペース

各スペースの大きさは、車専用か、自転車などと共用かによって異なるほか、敷地条件や道路幅、駐車パターンによって左右される

カースペース

カースペースの基本寸法

駐車パターンと基本寸法

《1台駐車の場合》

《2台駐車の場合》

前面の道路幅員

前面の道路幅員が狭い場合には、ガレージの出入口幅を広げる等の対応が必要です。

駐車スペースとアプローチの兼用

【駐車スペースとアプローチを兼用する場合】
・床仕上げや植栽に配慮し、アプローチにふさわしい雰囲気づくりが必要となる。

運転席側をアプローチとすることで、効率良い動線計画となる。

その他注意点

【カースペースの勾配】
・雨水が溜まらない様にするためにも、1/50 程度の勾配が必要である。
・縦断勾配(前後方向勾配)を基本とするが、困難な場合は横断勾配(左右方向勾配)でも可とする。

駐車スペースにカーポートを設ける場合

・「防火指定地域」及び「基準法22 条地域」については、延焼ラインにかかる位置での設置は不可。(不燃対応しているかの確認が必要となります。)

・落雪の可能性がある場合には、隣地に雪が落ちない様、境界線より(塀などがある場合は有効寸法で)500 程度離すことが望ましい。

・「駐車スペース」と「アプローチスペース」を兼用する場合、支柱が通行の妨げにならない様、注意する。

・車と支柱、車と建物の離隔は、車のドアの開閉に必要な寸法を確保する。

・縦滑り出し窓等が駐車スペースに面する場合、屋根(カーポート)と干渉しないかどうか確認する。干渉する場合は、開閉方式を変更する、もしくは屋根と干渉しない様、建物との間隔をあけることが必要となる。
屋根の支柱をロングに変更して高さ方向で干渉を回避することも可能だが、カーポートが風にあおられ、揺れ易くなるため、望ましくない。

植栽スペース

建物と駐車スペースの間に植栽スペースを計画する。

・車が出庫している際、建物の足元(基礎)が露呈し、美観を損ねる為、植栽でカバーするのが望ましい

駐車スペースが建物地盤面(GL)より低く、深基礎となる場合は、必ず検討しましょう

排水の勾配をつける

前面道路勾配に対して、排水勾配を取る。

・道路勾配に対しては、下図斜線部のスペースに勾配を設けて対処する。
(駐車した状態で、タイヤのかからないスペースは、前述の排水勾配1/50 程度を設ける。)極端に勾配をつけると、車の底をこする場合があるので、その様な場合には駐車スペース全体の勾配で調整する。

・カーゲートを設置する際には、勾配部分を避け、フラットな場所にゲートスペースを設けるのが望ましい。
フラットな場所に設置できない場合は、傾斜部対応シャッターやオーバードア等を検討する。(下部隙間、高さ等は要確認。)

駐車スペースの目地デザイン

・駐車場としての機能だけではなく、外構を構成するデザインの要素として計画する。

【駐車スペースのポイント】
•『機能』と『見た目の美しさ』の両立を考えたデザインとする。

『機能性』と『見た目の美しさ』の両立を考えたデザイン

・機能に配慮したスペースを基にディテール及び仕上げを工夫することで、意匠性を向上。

駐車場をディテールまでこだわってデザインすることで、敷地をより豊かに見せる。

・カースペースの目地切り位置は、建物の凹凸や他の仕上げ材の目地位置に合わせる。

【設計のポイント】
◆他の仕上げ(タイル・芝など)とラインを通す。
◆土間の形が矩形になるように目地を入れる。
◆車の大きさに合わせて幅の計画。

駐車スペースの目地のデザイン例

ゲートスペース

【駐車スペースにカーゲートを設置する場合】
ゲートの種類によって必要スペースが異なるので注意する。
また、ワンボックス車やRV車等の様に車高が高い場合はゲートの選定にも注意する。(将来の買い替えも視野に入れて検討する。)

収納スペース

タイヤ置場

間口・奥行きでタイヤ直径(600~800)程度、高さで4本積み(700~1000)程度のスペースが必要となる。

付帯設備

◆ 必要に応じて以下の様な設備を設けると良い。

給水栓・・・・・・洗車やガレージ廻りの掃除に便利。植栽の水やりにも活用可能。

照明・・・・・・・夜間の出入庫の際に便利。センサー付であれば防犯上も有利。

屋外コンセント・・電動式のカーケア用品の使用に便利。

インナーガレージ

インナーガレージの注意点

・閉鎖型のインナーガレージとする場合には換気設備を設けると同時に、排気ガスが室内に流入しない様、窓を設けないことが重要。

・閉鎖型の場合はシャッター故障時を想定して、シャッター以外から出入できるドアや窓を設けるのが望ましい。

・道路からインナーガレージまでの車路勾配に注意すること。
※基礎を充分配慮して設計すること。

自転車置場

【自転車を置くスペース】
1台あたり600×1800 程度あれば充分であるが、主に駐車スペースと兼用することが多い

《自転車置場設置例》

通路部分

通路部分は、乗る人が横に立つことや、押して通ることを考えると、1000 程度必要となる。

また、コーナー部分を通る場合は、どちらか一方の通路幅を1200 以上とする。

【障害物がある場合】
それらを除いて有効1000 程度を確保するのが望ましい。
(例えば、エアコン室外機、給湯器、外階段、ポーチ、ブロック控え壁、ガスメーター、ガスボンベ等。)

バイク置場

平面サイズで1000×2500 程度必要となる。

ただし、排気量や車種により、サイズが大きく異なる為、必ずお客様(利用者)に確認する。

◆ 趣味として、バイクや自転車を楽しむ場合、メンテナンススペース等が必要となるため、用途を確認する。

◆ 特に、中型・大型バイクの場合は、置場スペースだけでなく、搬入出時の旋回スペースにも配慮する。

自転車置場・バイク置場の注意点

・雨露等による錆を防ぐため、原則として屋根を設ける。

・三輪車などの置場も必要であれば設ける。

・盗難やいたずら防止の為、門扉や塀で囲むのが望ましい

・高低差がある場合には、通路部分にスロープの設置を検討する。

・最低限の水勾配(1/100 程度)を除き、自転車置場の床面は極力水平とする。

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