【住宅設計】ヒートショック対策の設計手法

ヒートショックの基本

高齢者の家庭内事故の大きな原因 = 「ヒートショック」

したがって、特に高齢者が使う可能性のある住宅においては、
温熱環境に対して、一層の配慮が望ましい

品確法の高齢者対策の典拠のひとつである
『長寿社会対応住宅設計マニュアル〈1〉戸建住宅編』も指針のひとつとなる。

ここで述べられていることは、ある意味で当たり前のことであるが、
下記の内容は心構えとしてもっておくのがよい。

■設計指針

各居室等の温度差をできる限りなくすよう断熱及び換気に配慮するとともに、
年間を通じて適切な温度が維持できるように暖冷房設備等を用いることができる構造とする。

■要求条件

1) 住宅内の急激な温度の変化が緩和できること。
2) 適切な室温等が維持できること。

■対応の原則

1) 基本生活空間には暖房設備を設置すること。
2) 環境調節性能が高いこと。
*急激な変化が生じないよう、安定した環境が維持できること。
3) 安全な構造とすること。
*低温やけどや空気汚染の危険性のない機器とすること。
4) 機器の調節や維持管理を容易にすること。
*できるかぎり、簡単な手順で操作できるよう、維持管理を容易にすること。
つまみ類は大きく扱いやすいものにし、表示の字も大きく見やすいものとすること。

長寿社会対応住宅設計指針・温熱環境・設計マニュアル

基本レベル(暖房以外は、推奨レベルの場合でも同じ内容)

温熱環境

* 住宅内では、部屋による温度差が生じることは好ましくないので、
暖房システムは部屋単位ではなく、全室暖房が望ましい。

* 室内は年間を通じて適正な温度を 24 時間維持できるようにする。

* 建物の外周部分を断熱構造とし、温度分布均―化と運転コストの低減をはかること。

暖房

基本生活空間の中でも長い時間を過ごす居間・食堂や高齢者などの寝室、
着衣量が少なくなる洗面所・脱衣室や便所には暖房設備の設置準備を行う。

※「推奨レベル」では、地域の気候に応じて、浴室には暖房設備を設ける。

* 燃焼により、室内の空気を汚染する可能性のある暖房器具は避けること。

冷房

居間・食堂及び高齢者の寝室には、
地域の気候に応じて冷房設備の設置準備を行う。

* 「設置準備」とは対象となる機器に必要な配線や配管インサート、コンセント、ガスカランボックス等 を行い、取り付け下地胴縁補強、インサートなどおよび設置空間を確保しておくことをいう。

* 空調機器設置位置スリーブ、機器取付用インサート、エアコン用コンセント、ガスカランボックスなど は、就寝中に温風や冷風が直接当たらないよう配慮して設置する。

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