【建築基準法の耐震性】震度6以上で設計者の多くが半壊以上の被害を想定?!

実はこれ、どのハウスメーカーの担当者も言われている事なので、聞いたことがある人も多いと思いますが、それってどういうことなの?ということを解説します。

この記事では、

耐震性能の良し悪しは何で推し量るのか?一つの物差しとして知っていただけます。

建築基準法が求めているのは最低限のレベル

それはどういうことか?

建築基準法では耐震性に関して以下の様にうたっております。

建築基準法
第1章総則(目的)
第一条

この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、
国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする

そして、世の中の8割を占めている木造住宅では殆どが以下の様な建物です。

四号特例
第六条三によると木造建築において

①三階建て以上
②延べ床面積50㎡
③高さ13m
④軒の高さ9m

以上のうち一つでも当てはまれば構造計算を提出するきまり

どういうことか?要するに…

大規模な木造建築は構造計算が必要

逆に言うと…
2階建ての150坪以下の家は構造計算が免除されます。

細かいことを言うと下記の様に規定されます。これが大前提になります。

耐震住宅のイラスト

一般的な木造住宅

仕様規定

あらかじめ定められた材料のサイズや、各部位の仕様を守ることで建築できます。

一般的な木造住宅以外(HM木造・鉄骨・RC等)

性能規定

建物の安全性が一定の性能基準を満たしていることを、実験や計算によって検証することで建築できます。

そして、、、

国の耐震基準レベルの住宅は震度6以上の地震で、設計者はどのように考えているかと言うと。。。80%以上が半壊すると回答

なぜかというと、木造は基本的に壁量計算を行います。
(住宅性能評価や長期優良住宅を取得していない木造住宅)

壁量計算とは

木造住宅の耐震性の規準で最も有名な規定で、耐震性については床面積に応じて一定以上の筋かい等の耐力壁を設ける様に決められています。

しかし、この壁量の規準を満たした状態の建物を構造計算してみると、20~40%程強度が不足しているケースがあります。

これは耐力壁以外の壁、所謂「雑壁」もある程度地震の力を受け止めてくれる事を前提にしているためですが、最近のリビングの広い間取りや採光や導線のために開口部が大きく多く、雑壁の効果はあまり期待できません。

さらに・・・
木造2階建て住宅等の四号建築は構造計算が義務づけられていないだけで無く、耐震性などの構造耐力に関わる仕様規定を満たしているかの検討書や図面も本来、チェックするべき行政機関である建築事務所とそのトップにいる建築主事含め誰もチェックしていません。

同じ耐震等級であっても性能は異なることがあります。

構造計算を実施しない

仕様規定
• (一般木造)
• 構造計算をせずに建築基準法上の例示仕様を採用するだけの「みなし安全」設計法。

邸別に構造計算を実施

性能規定
• (一般鉄骨・RC構造)
• 計算や実験により建物の安全性能を直接確認する合理的な設計法。研究成果など先進の技術を導入可

性能規定 + 型式認定
• 公的機関(専門学識者)において、防火や省エネなども合わせた高いレベルでのトータル性能の適合性を認めてもらう制度。
• 認定取得には大きな労力がかかりますが、建物の信頼度が高い。

耐震性はどこを拠所にするのかが大切です。

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